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ふるさと納税

ふるさと納税はいつの年収で計算する?確定前の見積もり方法と注意点を紹介

ふるさと納税 いつの年収

ふるさと納税の控除上限額を計算するとき「いつの年収を使えばいいのか」と迷う方は多くいます。前の年のものか、今の年のものか、判断に迷いやすい部分です。

結論として、ふるさと納税の控除上限額は「寄附を行う年(当年)の1月から12月までの年収」をもとに計算します。この記事では、年収が確定する前の見積もり方法と、年収がずれた場合の注意点を詳しく解説します。

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目次

ふるさと納税はいつの年収で計算するのか

ふるさと納税の控除上限額は、寄附を行う年の年収(所得)に基づいて決まります。前年の年収ではなく「当年の年収」が基準である点を正しく理解しておくことが、過剰寄附や控除漏れを防ぐ第一歩です。

寄附する年の1月から12月までの年収が基準

ふるさと納税の控除上限額を決める基準となるのは、寄附を行った年の1月1日から12月31日までに得た年収(所得)です。たとえば2025年中に寄附を行った場合、2025年1月から12月の収入が計算の基準となります。

前年の年収は参考値として使えますが、あくまで目安です。当年の年収が前年と異なる場合には、前年をそのまま使うと上限額が正確に計算されません。年収が確定する前に寄附を行う場合は、当年の見込み年収を使って計算することが重要です。

所得税と翌年の住民税から控除される仕組みが理由

ふるさと納税による控除は、所得税と住民税の2段階で行われます。所得税の控除は「寄附を行った年の確定申告」で申告し、その年分の所得税から控除されます。住民税の控除は翌年6月から反映されますが、これも「寄附を行った年の収入」をもとに計算された住民税が対象です。

つまり、どちらの控除も「寄附を行った年の年収・所得」を計算の出発点としています。この仕組み上、前の年の年収ではなく、寄附した年の年収に基づいて控除上限額が決まります。

前年の源泉徴収票はあくまで目安として扱う

ふるさと納税のシミュレーターに入力する年収は「当年の見込み年収」が正しいですが、年の途中では正確な年収がまだわかりません。そのため、前年の源泉徴収票の「支払金額」欄を参考にしながら、当年の変化(昇給・転職・育休など)を加味して調整する方法が一般的です。

前年と収入に大きな変化がない場合は、前年の源泉徴収票の支払金額をそのまま使っても大きなズレは生じません。一方で年収が大きく変動した年は、正確に見積もることが重要です。年収が確定した後(12月の給与確定後)に追加で調整する方法を取ることで、精度を高めることができます。

ふるさと納税の年収が確定する前の見積もり方法

年の途中でふるさと納税を行う場合は、当年の正確な年収がまだわかっていません。いくつかの方法を組み合わせて見積もることで、適切な限度額の範囲内で寄附を進めることができます。

前年の源泉徴収票と直近の給与明細を組み合わせる

見積もりの出発点として、前年の源泉徴収票の「支払金額」欄を確認します。次に直近の給与明細の「総支給額」から年収の変化を把握します。昇給がある場合は差額分を前年の支払金額に上乗せし、当年の見込み年収を算出します。

前年と同じ条件で働いている場合は、前年の支払金額をそのまま使ってシミュレーターに入力しても大きなズレは生じません。ただし、昇給・降給・転職・休職などの変化があった年は、直近の給与明細を参考にして調整することが重要です。

昇給による社会保険料の増加も考慮する

昇給すると年収が上がるだけでなく、健康保険料・厚生年金保険料の標準報酬月額が見直されることで社会保険料も増加します。社会保険料は所得控除(社会保険料控除)として課税所得から差し引かれるため、社会保険料が増えると課税所得が下がり、控除上限額に影響します。

ただし、社会保険料の増加と年収の増加が同時に起きるため、一般的には年収増加の方が影響が大きく、控除上限額は年収の上昇とともに増える傾向があります。シミュレーターに年収を入力すれば社会保険料の影響は概ね反映されますが、正確な計算が必要な場合は詳細シミュレーターを使いましょう。

ボーナスや残業代は低めに見積もるのが安全

年の途中で年収を見積もる場合、ボーナスや残業代は金額が確定していないため、過去の実績より低めに見積もることが安全です。見積もりが高すぎると控除上限額を超えた寄附を行うリスクがあり、超過分は税控除の対象にならず全額自己負担となります。

年収は「確定している固定給部分」を基準に計算し、変動する部分(賞与・残業代・各種手当)は、最低限確実に見込める金額のみ加算するのが安全な見積もり方です。年末に向けて年収が確定した段階で追加調整するアプローチが合理的です。

ポータルサイトのシミュレーターで試算する

ふるさと納税ポータルサイトには「かんたんシミュレーター(年収と家族構成を入力するだけ)」と「詳細シミュレーター(医療費控除・住宅ローン控除なども入力可能)」の2種類が用意されています。見積もった当年の年収をもとにシミュレーターに入力することで、控除上限額の目安を確認できます。

シミュレーターへの入力は「税引き前の額面年収(見込み)」を使ってください。手取り金額を入力すると上限額が実際より低く算出されます。年の途中では「やや低めに見積もった年収」を入力し、余裕を持った計画を立てることが大切です。

会社員・公務員がふるさと納税の年収を確認する方法

会社員・公務員がふるさと納税の年収を確認する主な方法は、源泉徴収票と給与明細の活用です。どちらも「税引き前の額面金額」が基準である点を理解したうえで確認しましょう。

手取りではなく額面の支払金額で計算する

ふるさと納税の控除上限額を計算するうえで基準となるのは、所得税・住民税・社会保険料を差し引く前の「額面年収(税引き前の年収)」です。毎月手元に振り込まれる手取り額(差引支給額)とは異なります。

手取り額をそのまま年収として入力すると、実際の上限額より低い金額が算出されます。たとえば年収600万円の方の手取りが450万円前後であれば、450万円を年収として入力すると上限額が大幅に低く計算されてしまいます。シミュレーターには必ず税引き前の額面年収を入力してください。

源泉徴収票の支払金額欄の確認

年収を正確に確認できる書類は、毎年1〜2月頃に勤務先から発行される「源泉徴収票」です。左上に記載されている「支払金額」の欄が、税引き前の1年間の給与・賞与の合計額(=ふるさと納税の計算で使う年収)にあたります。

源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」は支払金額(年収)から給与所得控除を差し引いた「所得」の金額であり、年収とは異なります。シミュレーターへ入力する際は「支払金額」欄を参照し、「給与所得控除後の金額」欄を年収として誤入力しないよう注意してください。

12月の給与確定後に正確な年収がわかる

会社員・公務員の場合、当年の正確な年収がわかるのは12月の給与や賞与がすべて支払われた後です。12月の給与明細が出た段階で総支給額を12か月分合計し、年間の賞与を加えることで当年の年収が確定します。

年収が確定したタイミングで改めてシミュレーターを使い、残りの寄附可能額を確認したうえで追加寄附を行うことが、上限額を最大限に活用する合理的な方法です。なお、ふるさと納税の寄附日(決済完了日)は12月31日までである必要があるため、年末の追加寄附は余裕を持って手続きを進めてください。

個人事業主がふるさと納税の年収を計算する方法

個人事業主やフリーランスの場合、ふるさと納税の控除上限額の計算に使う「収入」の考え方が会社員とは異なります。売上(収入)ではなく、必要経費を差し引いた後の「所得金額」が計算の基準となります。

売上ではなく所得金額を基準にする

個人事業主の場合、ふるさと納税の控除上限額は年間の売上(事業収入)ではなく「事業所得」をもとに計算されます。事業所得とは、1年間の事業収入から必要経費を差し引いた金額です。

たとえば年間売上が800万円であっても、必要経費が400万円あれば事業所得は400万円となり、この400万円が控除上限額計算の基準です。年収(売上)が高くても必要経費が多ければ所得は低くなり、控除上限額も低くなります。シミュレーターに入力するのは売上ではなく所得金額(経費控除後)であることを確認してください。

経費や青色申告特別控除を差し引いた後の金額

青色申告をしている場合は、事業所得から「青色申告特別控除」を差し引いた金額が課税所得の計算基礎となります。青色申告特別控除は最大65万円(e-Taxによる電子申告・電子帳簿保存の要件を満たす場合)または55万円(それ以外の青色申告)、あるいは10万円(簡易記帳)です。

ふるさと納税のシミュレーターでは「所得金額」の入力を求めるものと「年収」の入力を求めるものがあります。個人事業主の場合は確定申告書の「所得金額」欄の数字(事業所得=収入−必要経費−青色申告特別控除)を参照して入力することが、最も正確な試算につながります。

収入変動が大きい方は着地予想で判断

個人事業主は年によって収入が大きく変動することがあります。年の途中でふるさと納税を行う場合は、その時点での売上実績から年間の着地予想を立て、必要経費を差し引いた所得の見込みを算出したうえでシミュレーターに入力します。

収入の見通しが不確かな場合は、少なめに見積もって寄附することが安全です。年度末に所得が確定した段階で追加寄附を行う方法のほか、確定申告後に確定した所得をもとに翌年以降の寄附額の参考にするなど、慎重なアプローチが自己負担増のリスクを抑えます。

ふるさと納税の年収計算が前年と大きく変わるケース

転職・産休育休・副業収入の増減・退職など、ライフイベントによって当年の年収が前年と大きく変わることがあります。こうしたケースでは、前年の源泉徴収票をそのまま使うと計算が大きくずれるため、状況に応じた対応が必要です。

転職時は前職分と現職分を合算する

年の途中で転職した場合、当年の年収は「前職での収入+現職での収入の合計」です。ふるさと納税の控除上限額の計算にも、この合計金額を使います。

前職の分は退職時に発行される源泉徴収票の「支払金額」欄で確認でき、現職の分は給与明細の総支給額を合算して把握します。転職先の年末調整で両者を合算する手続きが行われる場合もありますが、合算されない場合は自分で確定申告を行う必要があります。転職した年はシミュレーターに両者を合計した年収を入力して上限額を試算してください。

産休・育休取得中は給付金が非課税のため対象外

産前産後休業中に会社から給与が支払われている場合、その金額は課税所得となりふるさと納税の計算対象に含まれます。一方、育児休業中に雇用保険から支給される「育児休業給付金」は非課税所得であり、所得税・住民税の課税対象にはなりません。

そのため育児休業給付金はふるさと納税の控除上限額の計算には含まれません。育休中に給与の支払いがなく育児休業給付金のみを受け取っている期間は、その分だけ課税所得が減少し、控除上限額が大幅に低下する場合があります。育休取得中にふるさと納税を行う際は、当年の課税所得の見込みを慎重に算出してから寄附額を決めてください。

副業所得も年収に含めて計算

副業による収入がある場合、その所得(収入から経費を差し引いた金額)も当年の年収に含めて控除上限額を計算します。副業所得の種類(雑所得・事業所得など)によって計算方法が異なりますが、いずれも確定申告書に記載される「総所得金額」に反映されます。

副業所得が増えると控除上限額も上がりますが、同時に確定申告が必要になるケースも増えます(年間副業所得が20万円超の場合)。確定申告ではふるさと納税の寄附金控除も合わせて申告できるため、副業がある方は確定申告を前提とした計画が効率的です。

退職金や一時所得の扱い

退職金は「退職所得」として分離課税が適用され、退職所得控除を差し引いたうえで2分の1が課税対象になります。退職所得は総所得金額には含まれないものの、住民税の計算において合算課税される場合があり、ふるさと納税の住民税控除(特例分)の計算にも影響することがあります。

また、生命保険の満期返戻金や賞金などの「一時所得」がある場合、一時所得の2分の1(50万円の特別控除後)が総所得金額に含まれます。これらの特殊な所得がある年はシミュレーターで正確に試算することが難しい場合もあるため、税理士への相談を検討することをおすすめします。

ふるさと納税で年収を踏まえた寄附の進め方

年収が確定する前の段階でふるさと納税を進めるには、段階的なアプローチが有効です。上半期と下半期で分けて寄附を行うことで、上限額超過のリスクを最小化できます。

年の前半は控除上限額の9割までに抑える

年の前半(1〜6月頃)に寄附を行う場合は、シミュレーターで算出した控除上限額の目安よりも少なめ(目安として8〜9割程度)に抑えておくことが安全です。年の前半は年収・賞与・残業代などが確定していないため、年収の見込みが後からずれる可能性があります。

残りの1〜2割分は年末に向けて年収見込みが固まった段階で追加寄附できるよう余裕を持たせておくことで、上限額をほぼ使い切ることができます。目安として「9割」という数字はあくまで実務的な安全マージンであり、個々の年収変動の大きさに応じて調整してください。

年末に正確な年収を確認してから追加寄附

11月〜12月頃に年収の見通しが固まった段階で、改めてシミュレーターで控除上限額を計算し直します。前半に行った寄附額を差し引いた「残り枠」を確認し、必要であれば追加で寄附することで上限額を効率的に活用できます。

12月の賞与が確定した後に追加寄附を行う場合は、年収に賞与を加えた金額でシミュレーションを再確認してください。年収が想定より低かった場合は追加寄附を控え、前半の寄附額のみで対応することが安全です。

12月31日までの決済完了日が当年分として扱われる

ふるさと納税の寄附日として扱われるのは「申込日」ではなく「決済が完了した日」です。クレジットカードで支払う場合、カードの承認(オーソリ)が完了した日が寄附日とみなされます。

年内に寄附として扱われるためには、12月31日までに決済が完了している必要があります。ポータルサイトによっては年末の受付締切が12月31日より前に設定されている場合もあります。また、支払い方法によっては処理に時間がかかるケースもあるため、クレジットカード以外の支払い方法(コンビニ払いなど)を選ぶ場合はさらに余裕をもって手続きを行うことが重要です。年末ギリギリの寄附は十分な時間的余裕を持って手続きするよう注意してください。

予測した年収と実際の年収がズレた場合の影響

年の途中で見積もった年収と、12月に確定した実際の年収にズレが生じることがあります。ズレの方向(高かった・低かった)によって対応が変わります。

実際の年収が高かった場合は追加寄附が可能

実際の年収が見積もりより高かった場合、控除上限額も当初の試算より高くなります。残り枠がある状態であれば、年内(12月31日の決済完了まで)に追加寄附を行うことで、上限額を上回らない範囲で節税効果を最大化できます。

年収が大幅に増えた場合は、上限額が当初より数万円単位で変わることもあります。12月に改めてシミュレーターに実際の年収見込みを入力し、残り枠を確認してから追加寄附の計画を立てましょう。

実際の年収が低かった場合は自己負担が増える

実際の年収が見積もりより低かった場合、控除上限額も当初の試算より低くなります。すでに行った寄附の合計が確定後の控除上限額を超えていた場合、超過分は税金控除の対象にならず、全額自己負担となります。

年収が下がりやすい状況(産休育休・病気療養・転職による収入減など)が見込まれる場合は、あらかじめ寄附額を抑えておくことが安全です。「確定申告後に控除を受ければ取り戻せる」というものではなく、超過分はそのまま自己負担になるため注意が必要です。

控除上限額を超えた分の扱い

控除上限額を超えて寄附した場合、超過した金額は所得税・住民税のいずれの控除対象にもなりません。超過分は「任意の寄附金」として扱われますが、ふるさと納税の仕組みにおいては自己負担として処理されます。

ふるさと納税は控除上限額の範囲内で利用してこそ実質的な自己負担が2,000円に抑えられる制度です。上限を超えた寄附は自己負担が増えるだけでメリットが薄れるため、見積もりには余裕を持たせる姿勢が重要です。

ふるさと納税で決まった年収をもとに税金が控除される時期

ふるさと納税による控除は、所得税と住民税の2段階で時期が異なります。当年の年収をもとに計算された控除が、実際にいつ反映されるのかを理解しておくことで、家計の流れを把握しやすくなります。

所得税は寄附した年の分から還付される

確定申告を行った場合、寄附した年の所得税について寄附金控除(所得控除)が適用されます。その結果、年間を通じて源泉徴収されてきた所得税の合計から算出された還付額が、確定申告後1〜2か月程度で指定口座へ振り込まれます。

還付のタイミングは申告の時期と方法によって異なります。e-Taxによる電子申告の場合は3週間程度が目安で、書面申告より早まることが多いです。2〜3月の申告集中時期は処理が遅れることもあるため、還付申告(還付だけを目的とする場合)は1月から行える点を活用して早めに申告するのも有効です。

住民税は翌年6月から1年間かけて減額される

ふるさと納税による住民税の控除は、翌年の6月から翌々年の5月まで、12か月にわたって分割して差し引かれます。会社員の場合は給与からの特別徴収(天引き)額が減額され、毎月の手取りが増える形で効果が現れます。

毎年5〜6月頃に勤務先を通じて配布される「住民税決定通知書」の「寄附金税額控除」欄を確認することで、ふるさと納税による控除が正しく反映されているかを確認できます。ワンストップ特例制度を利用した場合は、住民税からのみ控除されるため、この通知書で全額を確認できます。

個人事業主は予定納税や普通徴収で反映される

個人事業主の場合、所得税は確定申告(翌年2〜3月)で精算されます。前年の所得税が一定額を超えていると、7月・11月に予定納税(前払い)が発生しますが、ふるさと納税の控除はこの予定納税ではなく、確定申告での最終精算時に反映されます。

住民税は原則として普通徴収(自分で納付書を使って納付)の形で、6月・8月・10月・翌年1月の年4回に分けて支払います。ふるさと納税による住民税控除は、6月の納付書から反映された税額に基づいて行われます。住民税決定通知書(6月頃に市区町村から郵送)で控除の適用を確認してください。

まとめ

ふるさと納税の控除上限額は「寄附を行う当年の年収(所得)」をもとに計算します。年の途中は確定していないため、前年の源泉徴収票を参考にしながら、ボーナスや変動収入は低めに見積もって余裕を持って寄附を進めることが重要です。

転職・育休・副業など収入が変動するケースは特に注意が必要です。12月に年収が確定したタイミングで再確認し、必要に応じて追加寄附を行う二段階アプローチが安全で効果的な活用法です。

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